2020.03.02

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【研修会】中央葡萄酒グレイスワイン金子克憲氏によるワイン研修会

中央葡萄酒株式会社(グレイスワイン)の金子克憲企画室長を迎えて、ワインセミナーを開催いたしました。

金子氏はシニアワインアドバイザー(JSA認定)で第8回ワインアドバイザー全国選手権のファイナリストでもあります。
2019年8月に行われた第3回J.S.A.ブラインドテイスティングコンテスト公開決勝でも、全国471名の参加者の中から12名のファイナリストに選ばれました。

金子氏と弊社社長が高校同級生(米子東高86期)という縁で、この度特別に社内向けワインセミナーを開いて頂きました。

皆生游月をオープンするにあたり、「和食とワインのペアリング」が大きなテーマでした。

「和と洋のハイブリッドRYOKAN」がコンセプトである游月は、和食とワインの「ペアリング」をどう作り上げていくかが大きな課題でした。

和食の伝統を崩すことなく、ワインとのペアリングを成し遂げたい。

『和食とワインは合うわけがない』と多くの人が言われる中、社長や総料理長はじめ累計5名が日本ソムリエ協会認定ソムリエ資格およびワインエキスパート資格を取得。
オープン前から数年がかりで研鑽を積んでまいりました。

学ぶ中で、和食に合うワインは日本の「甲州種」こそふさわしいと確信するようになります。
香りも味も個性を主張しすぎず、飲み口も和食に抜群。
何より、日本の料理には日本古来のブドウこそふさわしいからです。

甲州ワインを造るメーカーの中でもとりわけ、日本の甲州におけるトップランナー中央葡萄酒グレイスワイン様の造るワインには、それまでの甲州と明らかに一線を画する素晴らしさがあります。

皆生游月では是非扱いたいと思っておりました。

そんな時、高校の同級生により『中央葡萄酒グレイスの金子克憲氏とは実は高校同級生だよ』と教えて貰い、とても驚きました。
まさかあのグレイスさんに同級生がいるとは!です。
高校時代に金子氏と直接お話しする機会がなかったので、すぐに同級生経由で連絡をさせて頂きました。

なかなかお会いする機会がなかったのですが、この度金子氏の帰郷に合せてお会いすることが出来ました。

弊社スタッフ向けにワインスクールを開催していただけると提案を頂きました。
日本のトップランナーのグレイスの営業責任者様直々にお話しいただけるなんて、こんな地方都市では考えられないことです。

葡萄の栽培、ワインの醸造から丁寧に説明頂き、若いスタッフにも分かりやすい内容。
 

弊社社長(左)と総料理長(右)

今回はグレイスワインのラインナップの中から、選りすぐりのワインをお持ちいただきました。

甲州種を使った白ワインを3種類、赤ワインは貴重な三澤農場の「あけの2017」と「ヤマナシ ド グレイス 2018」、フォーティファイドの「周五郎のヴァン」。

日本におけるワインのメッカ山梨県でも、中央葡萄酒様の造られるグレイスワインは早くから革新的な取り組みを行っておられます。

(輝かしい取り組みの詳細はグレイスワイン様の歴史にて)

2000年には英国「フィナンシャル・タイムズ」紙に「グレイス甲州」が紹介されたのを皮切りに世界に羽ばたかれ、2014年にはついに、世界最大のワインコンクールDecanter World Wine Awardsにて、「キュヴェ三澤 明野甲州 2013」が日本ワイン初のゴールドメダル及びリージョナルトロフィーを受賞。アジアのワインがゴールドを取ったことは衝撃を以て世界に知れ渡りました。

国内で最も尊敬を集め時代の先端を走る中央葡萄酒様の企画室長様にお越し頂き、直接お話を聞けてこの上ない喜びです。

中でも、甲州の違いを実際に比較することが出来て、非常に参考になりました。

甲州は数あるワインの中で、最も和食に合うのではないかと昔から思っておりました。

なかでもグレイスワイン様の造る甲州は抜群です。
シュール・リータイプ(醸造後タンクに沈む澱の上でワインを寝かすことで独特の風味を付ける)も味がありますが、先進的な醸造方法と栽培にもこだわっておられるため、ひときわ素晴らしいワインを世に出しておられます。

一般に、白ワインの過度にフルーティーな香りは和食の邪魔をしてしまいますが、グレイスワインの甲州は違います。

和食の旨味とほんのり合う少しの渋み。
和食の風味を邪魔しない優しい香り。

和食の繊細な味と風味にマッチするのは、グレイスワインの甲州ではないかと思っておりました。

今回、「グレイス甲州2018」「グレイス甲州 菱山畑2018」「甲州鳥居平畑プレイベートリザーブ2018」と比較させて頂き、まず畑によって全く別物と言っていいほどの香りと味になることがよく分かりました。

清涼感や透明感のある繊細なタイプと、ミネラル感や凝縮感や厚みのあるタイプ。

畑の土壌、畑の斜角、畑の向き、畑の水はけによって変わるのだとは頭でわかっていても、実際に比べてみるとミネラル感や渋み、余韻が全く異なるのだと衝撃を受けました。

甲州だけでこれだけの違いを出せることに深く感銘を受けた次第です。

また、中央葡萄酒様はさらに先を見据えた戦略をお持ちということも教えて頂きました。
世界に誇る我が国の「甲州」のポテンシャルをさらに引き上げて頂けると確信しました。

赤ワインも、マスカットベリーA主体の「ヤマナシ ド グレイス 2018」、自社畑「三澤農場」から作られたボルドーブレンドの「あけの2017」も非常に印象深く、とりわけ三澤農場での栽培へのこだわりには感服しました。

最後にはソレラシステムで造られてフォーティファイドワイン「周五郎のヴァン」。
山本周五郎氏が愛飲し絶賛された極甘ワインです。

黒蜜などの和菓子に非常に相性がよさそうで、デザートワインとしても十分楽しめるワインでした。

今回は中央葡萄酒様のワインに掛ける思いを十分にお話しいただき、スタッフともども目が開かれた思いです。

中央葡萄酒様には今後とも是非日本のワインを引っ張っていただきたいと思います。

そして弊社としても、世界に誇る日本のワインと伝統の和食で素晴らしいペアリングを紡いでいきたいと、気持ちをあらたにした次第です。

スタッフともども一層精進してまいりますので、今後とも末永くご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

夜には「グレイスワイン×皆生游月 ワインの会」を開催させて頂きました。

ワインセラー葡萄屋の足立ご夫妻はじめ、足立様ご紹介による地元ワインラバーの皆様。
金子氏と弊社社長が同級生ということで、高校時代の知人を招いて小規模に開催させて頂きました。

グレイスワインと皆生游月の和食を実際に合わせて、皆様よりご感想を頂きます。

金子氏にグレイス様の甲州のことをお話しいただきます。
 

サプライズでお持ちいただいた「Grace Blanc de Blanc 2011」。

デカンタ誌の著名ライターであるエリン・マッコイ氏が「Bloomberg」上で発表した「Top 10 wines of 2019」に、「Grace Blanc de Blanc 2014」を選んでおります。2014よりも熟成した2011であることに一同驚愕。

ワイン評論家エリン・マッコイ氏が4,000本以上飲んだワインの中から選んだ10本の中には、ラフィット、キスラー、エゴンミュラーなど錚々たるワインも。
伝説のボルドー、超歴史的なナパカベルネに日本ンのシャンパン品質のグレイスのブランドブランが入っているとは、世界一流の品質であることを物語っています。

金子氏自ら抜栓していただきました。

きめ細かな泡、柑橘の香りに焼き立てのブリオッシュの香り、繊細なミネラル風味。

泡立ちが弱くなっても、スティルのシャルドネとして十分素晴らしい熟成感。

明野農園のシャルドネはここまで素晴らしいのかと一同驚嘆いたしました。

会でお出ししたワイン。

甲州ワイン3本からはじまり、フラッグシップの「キュヴェ三澤ブラン」、サプライズの「Grace Blanc de Blanc 2011」、赤ワインは「あけの2017」とデザートワインは「周五郎のヴァン」。

キュヴェ三澤ブランを弊社からのサプライズでお出しした時は、香りだけで一同驚嘆の声。

このような素晴らしいラインナップで「和食とワインのペアリング」をさせて頂いたことは、弊社にとりましても貴重な貴重な経験となりました。

日本を代表する甲州種。
そのなかでもトップをはしるグレイスワイン様の甲州ワインをはじめ、
素晴らしいグレイスワインと今後とも大切に扱ってまいりたいと思います。

(米子東高86期同級生と)
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